簿記

【簿記2級】外貨建取引①換算時のタイミングに気をつけて!

簿記 イラスト
あずぽん
最近は1ドル何円か知っていますか?
今は大体110円だよね!
まあ
あずぽん
そうですね。時期によって105円になど、価格が変わっていきます。

取引の際、外貨で支払ったり収益を受け取ったりすることがあります。

会計取引ではどのタイミングで行うか、まとめました。

 

この記事のテーマ

1,外貨建取引 換算に用いる相場は二種類!

・直物為替相場

・先物為替相場

2,外貨建取引の換算

・代金決済時の処理

・為替相場によって取引に損益が出たら?

 

 

1,外貨建取引 換算に用いる相場は二種類!

あずぽん
外貨通貨で取引価格が表示されていても会計帳簿は基本、円で記帳します。
問題分に何ドルって出た場合はどうするの!
まあ
あずぽん
為替レートが問題文に書かれているので、円換算しましょう。

 

円換算にする為替相場には2種類あります。

 

・直物為替相場

直物為替相場は銀行間で取引されている今現在の相場のことです。

あずぽん
今現在とは為替取引成立後2営業以内に受け渡しされる場合のことです!

簿記上は直物為替相場はいつの直物為替相場であったかで分類されます。

①取引発生時(HRとも言います。)

②決算時(CRとも言います。)

 

・先物為替相場

将来の一定期日の相場のことを言います。

 

あずぽん
為替取引成立後3営業以上先に受け渡しされる場合のことです!

先物為替相場は設定されている期日ごとに相場は異なります。

取引後から時間が経っても、取引するメリットがあるの?
まあ
あずぽん
今、外貨建取引をして将来の為替相場の変動による損失をさけることができます。
将来の為替に期待するってことだね!
まあ
あずぽん
このことを為替予約相場、とも言うんですよ!

 

2,外貨建取引の換算の基本は直物為替相場(HR)

題名にもありますが、外貨建取引の換算は、基本直物為替相場で会計処理をします!

・代金決済時の処理

あずぽん
どんな問題があるか見てみましょう!

もんだい

①外国企業A社から商品2,000ドルを仕入れ、代金は掛けとした。(直物為替相場は1ドル=100円)

②外国企業のB社に対して商品1,500ドルを輸出し、代金は掛けとした。(直物為替相場1ドル=105円)

①の仕訳では 100円×2,000ドル=2,000,000なので

借方 貸方
仕入 2,000,000 買掛金 2,000,000

②の仕訳では 105円×3,000ドル=315,000なので

借方 貸方
売掛金 315,000 売上 315,000

と仕訳できます。

・為替相場によって取引に損益が出たら?

あずぽん
外国から輸入したときの買掛金と買掛金を取り崩すときに払う金額と差があることもありますよ。
その場合はどうするの?
まあ
あずぽん
その場合は、為替差損益を出します。
あずぽん
どんな問題があるか見てみましょう!

もんだい

①外国企業A社から商品2,000ドルを仕入れ、代金は掛けとした。(直物為替相場は1ドル=100円)

②1週間後、外国企業のA社に対して買掛金2,000ドルを当座預金から送金した。(直物為替相場1ドル=105円)

①では 100円×2,000ドル=2,000,000なので

借方 貸方
仕入 2,000,000 買掛金 2,000,000

②の仕訳では 105円×2,000ドル=210,000なので当座預金に210,000を貸方に計上します。

このとき、買掛金200,000を取り崩しますが、差し引き10,000があります。

この10,000を為替差損益として処理します。

借方 貸方
買掛金

為替差損益

200,000

10,000

当座預金

 

210,000

 

と仕訳できます。

あずぽん
この場合は、10,000分の費用が発生しています。

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