有形固定資産もなくなることがあります。
なくなる理由としては、
①有形固定資産を買い換えるとき(下取りに出す)
②災害等でなくなってしまうとき
です。
今回は有形固定資産がなくなった時の仕訳を今日はまとめます。
1、有形固定資産を買い換えたときについて
・使う勘定科目は「固定資産売却益(損)」
2、有形固定資産の滅失のとき
・保険をかけているときと、かけていないときで仕訳が違う!
1、有形固定資産を買い換えたときの仕訳について
・使う勘定科目は「固定資産売却益(損)」
例えば、
問題
2,500,000円の新車を購入した。そのとき、取得原価2,000,000円、減価償却累計額1,300,000円の車を200,000円で下取りした。購入価格と下取価格の差額は月末に支払うことにした。
というときの仕訳をしてみましょう!
①まず新車を購入したので、借方に「車両運搬具」をいれます。
借方 | 貸方 | ||
車両運搬具 | 2,500,000 |
②次に下取りにだす車がなくなるので、貸方に「車両運搬具」を入れます。
借方 | 貸方 | ||
車両運搬具 | 2,500,000 | 車両運搬具 | 2,000,000 |
③ただ、下取りの車は使っているので、減価償却累計額分の価値が下がっています。
そこで減価償却累計額の金額を書きます。
借方 | 貸方 | ||
車両運搬具
減価償却累計額 |
2,500,000
1,300,000 |
車両運搬具 | 2,000,000 |
④新車を買うときに、車を下取りに出したので、あと払うお金を貸方に入れます。
今回は2,500,000円-2,000,000円なので、2,300,000円ですね!
借方 | 貸方 | ||
車両運搬具
減価償却累計額 |
2,500,000
1,300,000 |
車両運搬具
未払金 |
2,000,000
2,300,000 |
借方 | 貸方 | ||
車両運搬具
減価償却累計額 固定資産売却損 |
2,500,000
1,300,000 500,000 |
車両運搬具
未払金
|
2,000,000
2,300,000
|
借方に書くときは「固定資産売却損」、貸方に書くときは「固定資産売却益」と書きます。
2、有形固定資産の滅失のときの仕訳について
・保険をかけているときと、かけていないときで仕訳が違う!
この2つの違いに注目して仕訳をしてみましょう!
保険をかけていないとき(建物なら)
借方 | 貸方 | ||
①建物減価償却累計額
②減価償却費 ③火災損失 |
××××
×××× ×××× |
④建物
|
××××
|
①手に入れたときから、期首までの減価償却累計額
②期首からなくなってしまう時期までの原価所客費
③貸方と借方の差額
④手に入れたときにの価格
保険をかけているとき(建物のとき)
借方 | 貸方 | ||
①建物減価償却累計額
②減価償却費 ③未決算 |
××××
×××× ×××× |
④建物
|
××××
|
①手に入れたときから、期首までの減価償却累計額
②期首からなくなってしまう時期までの原価所客費
③貸方と借方の差額
④手に入れたときにの価格
・保険金が確定されたら(火事で建物がなくなった場合)
借方 | 貸方 | ||
①未収入金
②火災損失 |
××××
×××× |
③未決算
|
××××
|
①保険できまった金額
②借方と貸方の差額
③さきほどの未決算
借方 | 貸方 | ||
未収入金 | ×××× | 未決算
保険差異 |
××××
×××× |
ぜひ、問題集などで練習をしてみてください!
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