リース取引とは、
貸し手(レッサー)が借り手(レッシー)に対して、合意された期間(リース期間)にわたり、これを使う権利を与えます。
(もちろん借りたものを使って収益を得ることもOKです!)
借り手は、使用料を払います。
この取引のことを話します。
1,ファイナンスリース取引
・ファイナンスリースって?
・利子抜き法
・利子込み法
2,オペレーティングリース
・オペレーティングリースって?
・仕訳の仕方
1,ファイナンスリース取引
・ファイナンスリースって?
ファイナンスリースとは、リース契約においてリース期間の途中で解約を解除することができないリース取引です。
借り手は、リース物件からもたらされる経済的利益を受けることができます。そして、当該リース物件の使用に伴って生じる費用も負担することがあります。
ファイナンスリースの仕訳には二つあります。
・利子抜き法
リース取引開始日、借り手はリース物件とこれにかかる債務をリース資産勘定(資産)とリース債権勘定(負債)として計上します。
リース資産の総額から支払利息に当たる額を抜いて考える方法です。
たとえば、
例題
備品A
リース期間:5年
年額リース料:40,000
見積現金購入額:180,000
利子抜き法だと、
借方 | 貸方 | ||
リース資産
リース債務 支払利息 減価償却費 |
180,000
36,000 4,000 36,000 |
リース債務
現金預金
リース資産 |
180,000
40,000
36,000 |
リース資産は見積金額購入額で計上します。
それと同時に、リース債務も計上します。
リース料は年額40,000円なので、リース債務を取りくずしてお金を払います。
そのときにリース資産-見積もり現金購入価格20,000が支払利息になるので、支払利息20,000÷5=4,000を計上します。
最後に減価償却費をあてて、リース資産を減らします。
これで、リース期間の5年が終わった頃にはリース資産もリース負債も0になります!
・利子込み法
利子込み法はリース料から支払利息にあたる金額もリース料にいっしょにして計算する方法です。
この場合、支払利息は計上しません。
たとえば、さきほどの問題を利子込み法にすると、
例題
備品A
リース期間:5年
年額リース料:40,000
見積現金購入額:180,000
利子込み法だと、
借方 | 貸方 | ||
リース資産
リース債務 減価償却費 |
200,000
40,000 40,000 |
リース債務
現金預金 リース資産 |
200,000
40,000 40,000 |
リース資産は年額リース料×年数で計上します。
それと同時に、リース債務も計上します。
リース料は年額40,000円なので、リース債務を取りくずしてお金を払います。
同様に減価償却費をあてて、リース資産を減らします。
これで、リース期間の5年が終わった頃にはリース資産もリース負債も0になります!
2,オペレーティングリース
・オペレーティングリースって?
オペレーティングリースは、
賃貸借取引にかかる方法に準じて会計処理を行うものです。
・仕訳の仕方
たとえば、
例題
備品B
リース期間:4年
リース料総額:2,640,000(毎月払い)
見積現金購入額:2,500,000
という備品を月末に払ったとき、仕訳は
借方 | 貸方 | ||
支払いリース料 | 55,000 | 現金預金 | 55,000 |
です。
リース料総額2,640,000÷12=660,000(1年間で支払う金額)
660,000÷12=55,000(月額)と考えます。