出産も一大事でしたが、初めての子育てに不安な方もいますよね。
そこで、赤ちゃんや子どもの命を守るために、普段見落としがちな危険の落とし穴を紹介します。
今回参考にした本
今回の記事は『「小さないのち」を守る』という本を参考にしています。
「小さないのち」を守る 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と [ 朝日新聞取材班 ] 価格:1,430円 |
この本は、乳幼児、小学生、中高生という観点からいのちを守るために、朝日新聞社が独自に取材してきたことをまとめた本です。
乳幼児では家庭でおこる事故や保育所など預け先で起こった事故や虐待について、
小学生1年生に多く起こりやすい交通事故について、歩行者のときや親が運転しているときについて、
中高生では主にいじめや学校の指導、体罰について、
それぞれ実際にあった事例を被害にあった子どもたちの実名と写真とともに詳細に書かれています。
また被害者、遺族の悲しみと二度とおこってほしくないという声や加害者になってしまった方の自責の念、も丁寧に書かれていて、読んでいて心にささってきます。
「我が子が同じようなことにならないために」また「大人である自分が加害者にならないために」何ができるのか、考えさせてくれる本です。
少し分厚い本ですが、図解などもあり非常に読みやすい文体なので、本を読むのになれている人は1~2日で読めますよ。
ぜひ読んでみてください。
「小さないのち」を守る 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と 事故、虐待、いじめ……証言から学ぶ予防と [ 朝日新聞取材班 ] 価格:1,430円 |
1,うつ伏せ寝による窒息から赤ちゃんを守る
朝日新聞の調べによると、2005年から2014年の間に行われた司法解剖の記録によると、もっとも多かったのが「睡眠時の事故」です。
多いのは窒息事故や乳幼児突然死症候群(SIDS)。
特に、うつぶせ状態になってしまったこと、川の字で寝ていて亡くなったこと、兄弟が寝ぼけて覆い被さったこと、母親が添い寝状態で授乳してウトウトしてしまい、赤ちゃんの口をふさいでしまったことなどが事例としてあります。
とくに一番危険なのは、赤ちゃんが寝返りを打ち始めた時期。
口元が塞がれ、呼吸できないと赤ちゃんは約1分で酸欠状態になり、意識を失ってしまいます。
さらにうつ伏せで寝てしまうと睡眠が浅くなり反応が鈍くなってしまうので、自分からSOSを出すことが難しくなってしまうのです。
では窒息死を防ぐポイントは何でしょうか。
ポイントとしては
窒息死を防ぐポイント
・柵のあるベビーベットを使い、兄弟の寝返りや親が覆い被さるリスクを防ぐ。
・敷マットの固い赤ちゃんようの布団を使う。
・ママが一人で全部の授乳をしようと思わない。家族のサポートを得る。
です。
・ベビーベッドで一人でねることに兄弟の寝返りや親が謝って覆い被さってしまうリスクを防ぐことができます。また、赤ちゃんが勝手に転落してしまうこともないので、リスクを軽減させることができます。
夜中、赤ちゃんを抱っこするときに柵が邪魔だという人は、一方の柵がとれるものを自分のベッドとひっつけて使うといいですよ。
おすすめなのは、ソイネールという商品。
他のベッドと比べ、横幅が狭いので、ベッドと壁の隙間にフィットしやすい大きさになっています。
また、親のベッドから手の届きやすい範囲に寝てくれるので、赤ちゃんの様子を見やすいですよ。
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赤ちゃんが寝るとき、大人用の布団だと柔らかくて寝返りを打ったときに窒息する可能性があがります。
布団は、きちんとベビー布団を使ってあげて。
今ではセットで10,000から手に入るものもありますので、ぜひ活用してくださいね。
気をつけてほしいのは、ベビーベッドに敷く場合、隙間がないようにサイズをぴったりに合わせること。
隙間に顔が挟まって思わぬ事故の原因になります。
最後にママが一人で授乳をしようと思わないこと。
3時間ごとに起きて授乳といっても、授乳に1時間弱かかるので実際寝れるのは2時間ぐらい。夜泣きがあったら1時間なんてことも・・・。そりゃ、寝ながら授乳もしたくなりますよね。
けれど、その「添い寝授乳」で赤ちゃんを窒息させてしまった事例が過去にあるのです。
なら、パパに夜10時頃の授乳をお願いしてみてはいかがでしょう。
お仕事も忙しいと思いますが、子育ても分担できるようにぜひ話してほしいと思います。
2,お風呂の残り湯から赤ちゃんを守る。
赤ちゃんが歩けるようになったら、危険がないように、キッチンや階段などにベビーゲートを置くおうちもありますよね。
そのときに気をつけてほしいのはお風呂場の残り湯。
赤ちゃんは相対的に頭が重たいので、お風呂場でのぞき込んだ時に落ちて溺死したという事故が起きています。
また最近のお風呂は入りやすいように浴槽の高さが床から低いものも。
東京工科大学と国民生活センターの実験によると、
50㎝なら転落は99.9%防げても、45㎝だと50%しか防げないことがわかっています。
この事故を防ぐためのポイントとしては、
事故を防ぐポイント
お風呂場に入れないようにベビーゲートや鍵をつける。
お風呂の残り湯を抜いておく。
浴槽に蓋をしておく。
です。また、この事故は入浴中にも起こりやすいもの。
大人が自分の体を洗っているすきに溺れることもあります。
首浮き輪で浮かせてるから安心、と思わず、常に見ておくことが大事です。
そのときはお風呂用ベビーチェアなどに座らせてくださいね。
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2ヶ月から 2歳まで使える上に空気で膨らませているので、フィット感もあり、とっても使いやすいです。
軽いので、使用後はフックにひっかけて乾かせますよ。
3、ベランダや窓から転落してしまう落とし穴
後を絶たないベランダからの転落死。
マンションやアパートに住む人なら誰もが気をつけるはずなのに、なぜ起きてしまうのか。
そこに以外と気づかない落とし穴があるのです。
それは、エアコンの室外機や植木鉢などの置物。
よちよち歩きができるようになった赤ちゃんは、よじ登って柵を越えてしまうのです。
今はマンションも転落防止の対策がされているものが多いのですが、30㎝程度の置物があれば、110㎝の壁も超えられます。
また気をつけたいのが、窓。
近くにある棚や椅子にのぼって落下したという事例もあります。
やはり対策としては、
転落死を防ぐポイント
窓の近くやベランダにものを置かない。
窓や網戸には、開けられないように鍵をつけておく。
ことだと思います。
4、アーモンド一粒が命を奪う
子どもが、何でも食べられるようになってきたら気をつけてほしいのが誤嚥(ごえん)。
とくにナッツ類は食道に引っかかると、水分を吸って大きくなるので窒息してしまう恐れがあります。
ナッツが原因で亡くなった事例を、この本では取り上げられています。
ナッツのほかにも白玉団子や一口ゼリーなど、食堂につまりやすい食べものは身近にあるもの。
親が避けさせていても、勝手に食べてしまった、ということもありえます。
対策としては、
ポイント
手の届くところに食べものを置かない。
食べものを詰まらせたときの処置を知っておく。
です。
乳幼児がものを詰まらせた場合は、背中をたたく「背部叩打法」というものがあります。
覚えておいて、何かあったときには対応できるようにしておきたいですね。
詳しい方法は、日本医師会のHPにのっていますので、参考にしてください。
5,ドラム式洗濯機の閉じ込めから赤ちゃんを守る
こちらも歩き始めの赤ちゃんから小さい子に起こる事故。
ドラム式洗濯機は入り口が低いので入りやすいのです。
入るつもりでなくても、のぞき込んだ時に、転んで中に入ってしまうことも。
蓋は中から開けられないので、窒息してしまう事故につながってしまうのです。
日頃から、洗濯機の蓋を閉めておいたり、チャイルドロックを活用したりして対策しましょう。
まとめ
今回は、『「小さないのち」を守る』の本を参考に、赤ちゃんの命を守る5つの危険を紹介しました。
本ではさらに詳しく、実際の事例を紹介しながら説明されています。
また赤ちゃんだけでなく、小学生になったとき、中学高校生になったときに気をつけてほしいことも書かれています。
子どもを亡くしてしまった親の気持ちや葛藤、当時の様子をリアルに書かれていて、読む手が止まりません。
ぜひ読んでほしい1冊です。
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