今回、第一子を出産しました!
初めての出産はいったいどうなるのか、不安に思う方いませんか?
出産の様子は人それぞれ。
とはいえども、どんな感じだったのか、いろいろな人の話を聞きたい人もいるはず!
ということで、今回は私の出産の様子を紹介します。
1,出産2日前からの体の違和感
この日はたまたま病院の定期診察で、ノンストレステストという、赤ちゃんの心音や胎動を聞くテストを行いました。
当日はお腹がなぜかずっと張っていて、いつもと違うなあ、と感じたので、助産師さんにそのことを伝えました。
助産師さんは
「そうなんですね。そろそろ近づいているからかもしれませんね。」とあっさり答えました。
「あ、よくあることなのね。でも、けっこう痛いんだけどな・・・。」と、その時の私は思っていました。
お昼にはお腹の張りがひどくなって、横になることに。
2時間ほど寝て、少しハリは和らいだものの、だるさがすごくあったので晩ご飯も適当に済ませました。旦那さんごめんよ。
その夜もまだ違和感は続いたまんまでした。
なんだかお腹と腰に痛いなあ、と思いながら就寝。
キリキリと痛みを感じ、寝てもすぐに目を覚ます状態でした。
2,出産前日の前駆陣痛
朝起きたら、腰とお腹に痛みが。
けれど、昨日のんびりした分、自分に甘えたくない!と意地になり、いつも通り旦那さんと朝の散歩へ。
散歩は途中で痛くて止まったりペースを落としたりしながら、大分無理して歩きました。
家に帰った途端、痛さは倍増。
すぐに四つん這いになるほど。
流石にこれは無理、と思ってお隣の義実家にヘルプをお願いして、お洗濯物を干してくれたり、ご飯を作ってくれたりしてくれました。
実母も様子を見に来てくれて、腰をさすったり、声をかけたりしてくれました。
痛みは昼も続き、ひたすら寝ていました。が、痛さですぐ起きてしまうことも。
ただ、「陣痛は規則的に痛くなるから、ちょっと違うかもね。」という母たちの言葉に、「陣痛でないなら、なんやろう?」と思い、横になりながらこの痛みの正体を調べることにしました。
調べたら「前駆陣痛」と言うのがあるようで、もしかしてこれか?と疑う私。
前駆陣痛とは
前駆陣痛は不定期に起こるおなかの張りや、痛みのことを指します。一方で後期のつわりが無くなるだけだったなど、出てくる症状は人それぞれ。散歩や動いているときにおなかの中がキューっと痛くなりますが、少し横になるとおさまるのも特徴です。
前駆陣痛がきたからといって、すぐに本陣痛になるわけではないようで、人によって前駆陣痛の期間も違います。
痛みは夜も続き、ご飯も手が止まってしまったり、会話もままならないほどでした。
お笑い番組も笑えないほど。
明日こそは回復するぞ!と願って、痛みを我慢しながら寝ました。
3、出産当日。
痛みに目が覚めたのが、朝の3時半ごろ。
思いっきり腰を打たれたような感覚に目を覚ましました。
思わず、「いたたた。」と声に出してしまうほど。大きく息を吐いて、腰の真ん中あたりを指で押さえて1.2分ほどの傷みを耐えました。
しばらくして、また同じような痛みが。
朝になったら病院に連れて行ってもらおう、それまでの我慢だ。
と、思っていましたが、痛みは徐々に増していき、我慢できない程に。
4時ごろに旦那さんが気づいて、腰をさすったり骨盤の真ん中辺りを指圧したりとケアしてくれました。
私は必死で「もっと右!いや、左!」と、旦那さんに指示を出してました。
痛みの波は一回引いて、しばらくするとまた同じような痛みが。
引いたあと時計を見たら、5分毎に痛みがきていました。
流石に病院に行かせて欲しい、と思い病院に電話。携帯にアドレスを登録していたので、スムーズに電話できました。
痛みの合間に支度をし、乗車。
ラジオから流れる「朝が明けました、みなさん気分はいかがですか?」に、「最悪やし…」と呟いたことだけは、はっきり覚えてます。
病院についてからは、夜間治療の窓口から入り受付でPCR検査を受けました。
旦那さんに腰をさすってもらうこと15分。結果が陰性だったのでそのまま助産師さんと陣痛室に移動となりました。ここから旦那さんとはお別れ。コロナ禍の影響です。
陣痛室に入ったら横になってお腹に胎児の心音を調べる装置を付けられました。
陣痛がひどくなっても、助産師さんは腰をあえてさすらず、「しっかり息をはくんだよ。」と声かけをするのみ。そのあと、さっと陣痛室を出られました。
一人で陣痛室にいるのは、つらいし、寂しいし、痛すぎるし…長い時間が過ぎていきました。
助産師さんが来て「静かにして落ち着いてるね、上手。ここで体力使ったら、いきむとき、いきめなくなっちゃうからね。」と声をかけてくれて、「子宮口もだいぶ会いてきたねえ、もう半分越えたから、あとちょっと!」
「まだ陣痛が3分間隔だから、2分間隔になるまで待とうか。」と言って、出ていきました。
…あと、1分くらいサービスしてー!
といいたかったけど、そんな気力もなく、ただただ耐えるだけの時間に。
どれほど時間が経ったのか…。
ようやく2分間隔になったので分娩室に。
その時には痛みに耐えられず叫んでました。
助産師さんに指示を受けながら自分で歩いて分娩台に上がり、スタンバイ。
痛みはどんどん激しくなり、めちゃくちゃ叫ぶほどに。
助産師さんに、
「便を出したい気持ちになってる?まだいきんじゃだめだよ、息を吐いていきみを逃して。」と言われ、なんとか息を吐いていました。
さらに、
「私、最終の準備をするから、ちょっと待っててね、いきんじゃだめだよ。」と、言って隣の部屋に。
もう限界なのに、1人やん!
と心の中で叫びながら、助産師さんの準備を待つこと数分。
支度を整えた助産師が戻ってきて、私も耐えれず、ついいきんでしまいました。
助産師さんは、わたしの様子を見たり、ほかの助産師さんに声をかけたりして、テキパキと動いている感じでした。
それから、「もう、そろそろ先生呼んできて」と指示を出し、私に「赤ちゃんの頭の髪の毛がちょっと見えてきてますよ」と言ってくれました。
ちょっと見てみたい半分、でもこれから頭出すん!?とビビり半分の気持ちになりながら、陣痛に合わせていきむ私。
いきむのも陣痛が終わってもするべきなのか、陣痛の終わりと同時に止めるべきなのか、なぜかそんなことを考えながら何度もいきみました。
そうこうしてるうちに、先生が到着。
「お、出てきそうだね。」
といい、「少し切ろうか。」と言って、どうやら会陰切開を行いました。
その時には陣痛が痛すぎてか、切られた感覚はあまり感じませんでした。
助産師さんが
「思いっきり長い便を出す感じでいきんで!目線はおへそに向けて腰を丸めて!」と何度も言い、そのイメージで何度もいきむ私。
「よくできてるよ!」と褒められつつ、「目をつぶっちゃダメ!」とも言われ、なかなか全部をこなすのは難しいねん!と思いながらいきんでました。
赤ちゃんの顔が入り口付近に近づいてきているのは感覚で分かりましたが、いきみ終わると、ちょっと奥に引っ込む感じが。
せっかくいきんだのに!まって!そのままいててよ!と内心思っていました。
いきんではちょっと奥に引っ込む、を繰り返すと、とうとう頭の出てくる感じが。
入口を隙間なくググッと出てきた感覚と、痛さのピークと、でもいきまなきゃ、という使命感で頭がパニックに。
「あと、ちょっと!」
「いいぞ!」
と声が遠くで聞こえて、気づいた時には
「もう、いきまなくていいよ!」と声かけが。
その瞬間、どろっと滑り落ちるように赤ちゃんの体が出てきました。
「おめでとう!」の声に、長い陣痛が終わったことへの安心感が。
そのあと、またどろっと何かが出た感覚が。
先生が「今、胎盤が出ましたからね。」と、教えてくれました。
助産師さんは、赤ちゃんを隣の台に置いて、体を拭いたり、処置をしたりとテキパキとこなしていました。
先生は、「切ったところを縫うからね。」と麻酔をかけて塗ってくれましたが、思った以上に縫っていました。
これは、この後痛くなりそう…とじんわり思いながら、赤ちゃんをずっと見ていました。
赤ちゃんは約2,500gという低体重で生まれたものの、生まれた瞬間から、大声で泣き、手足をばたつかせていて、元気な様子にほっとしました。
と、同時に
すごい、生きてる!
自分のお腹から別の命が出てきたことが、ちょっと信じられませんでした。
その後は2時間分娩室で待機。
最初は赤ちゃんの様子を写真に撮ったり家族に報告したりしていましたが、一気に疲れがきて気を失うように寝ました。
これが私の出産体験談です。
ぜひ参考にしてください。