もっている目的によって、4つに分かれます。
①売買目的有価証券
②満期保有目的債券
こちらについては、前回まとめました。
③子会社株式および関連会社株式
④その他有価証券
今回は、「子会社株式および関連会社株式」と「その他有価証券」についてまとめます。
1、有価証券の分類は4つ!それぞれの役割をおさえよう!
・売買目的有価証券
・満期保有目的債券
・子会社株式および関連会社株式
・その他有価証券
2、子会社株式および関連会社株式の定義と決算時の評価は?
3,その他有価証券の定義と決算時おける評価は?
1、有価証券の分類は4つ!それぞれの役割をおさえよう!
・売買目的有価証券
売買目的有価証券は時価の変動により利益を得ることを目的としてもっている株式や債券のことです。
・満期保有目的債券
満期まで所有することを前提として、保有する社債とその他の債権のことです。
・子会社株式および関連会社株式
子会社の発行する株式と関連会社の発行する株式です。
相手の会社の株式を過半数、取得すると子会社になります。
相手の会社の株式を20パーセント以上取得すると、関連会社になります。
・その他有価証券
上記のどれにも当てはまらない有価証券のことです。
今回は満期保有目的債券でまとめます!
2、子会社株式および関連会社株式の定義と決算時の評価は?
子会社株式、関連会社株式について話します。
まず
親会社が支配している会社=子会社
親会社が影響力を及ぼしている会社=関連会社
と定義されています。
ある会社の全発行済み株式の50パーセント以上を所有すると、その会社は子会社になります。
その会社の株式は「子会社株式」といいます。
また、
ある会社の全発行済み株式の20パーセント以上を所有すると、その会社は関連会社になります。
その会社の株式は「関連会社株式」といいます。
れいだい
A社株式400株を@1,000にて取得し、代金は小切手を振り出して支払った。A社の株式は発行済み株式総数は500株である。
という場合、
400÷500×100(%)=80%所有したことになるので、「子会社株式」になります。
400×1,000=400,000
借方 | 貸方 | ||
子会社株式 | 400,000 | 当座預金 | 400,000 |
と表すことができます。
子会社、関連会社の株が変動しても、基本は自分の傘下にあるので、評価の差額は出しません。
3,その他有価証券の決算時おける評価は?
その他の有価証券は決算時の時価で評価します。
また、期末に評価したものは、「洗替方式」に基づき、全部純資産直入法によって処理します。
れいだい
当社の保有する株式を、それぞれの時期における仕訳をしなさい。
銘柄 | 取得原価 | ×1年度期末 | ×2年度期末 |
A社株式 | 1000 | 1500 | ー |
B社株式 | 1500 | 2300 | 1300 |
C社株式 | 3000 | 2000 | 1300 |
①×1年度期末
②×2年度期首
③×2年度末
①の場合、
取得原価と×1年度期末の差額を引き算を行います。その場合、
A社株式 500円
B社株式 800円
C社株式 △1000円
3つの株式を相殺させると300円、取得原価より300円上がったことになります。
借方 | 貸方 | ||
その他有価証券 | 300 | その他有価証券評価差額金 | 300 |
と表すことができます。
②の場合、
①の決算時で仕訳したものを洗替方式によって、貸借を反対にします。
借方 | 貸方 | ||
その他有価証券評価差額金 | 300 | その他有価証券 | 300 |
と表すことができます。
③の場合、
取得原価と×2年度期末の差額を引き算を行います。その場合、
A社株式 売却済み
B社株式 △200円
C社株式 △1700円
3つの株式を相殺させると1900円、取得原価より1900円下がったことになります。
借方 | 貸方 | ||
その他有価証券評価差額金 | 300 | その他有価証券 | 300 |
と表すことができます。