無形固定資産はどう違うの?
具体例を見てみましょう!
・無形固定資産の具体的なものは?
・無形固定資産を手に入れたときの仕訳は?
・のれんの仕訳と償却方法
・ソフトウェアの仕訳と償却方法
1,無形固定資産には何がある?
無形固定資産は具体的なものは?
無形固定資産は、こちらです。
①法律上の権利など
・特許権勘定
・商標権勘定
・実用新案権勘定
・意匠権勘定
・借地権勘定 など
②経済的事実上の財産になるもの
・のれん勘定
・ソフトウェア勘定
です。
・無形固定資産を手に入れたときの仕訳は?
手に入れたときの価格(取得価格)=購入価格+付随費用
2,のれんの仕訳とソフトウェアの仕訳を押さえよう。
・のれんの仕訳と償却方法
のれんの仕訳
といっても、難しいので例題で見てみましょう。
問題
A社は支店の解説のため、B社が所有していた店舗を買収し、代金3,000,000円を小切手を振り出して支払った。
B社より譲り受けた資産と負債の評価額は建物10,000,000円、土地22,000,000円、借入金5,000,000円である。
まず、小切手を振り出して支払ったので、貸方に「当座預金」勘定を入れます。
借方 | 貸方 | ||
小切手 | 3,000,000 |
さらに譲り受けた資産を借方に、負債を貸方に記入します。
借方 | 貸方 | ||
建物
土地 |
10,000,000
22,000,000 |
小切手
借入金 |
30,000,000
5,000,000 |
新しい店舗を建物と土地以外にも、そこにいる人材やブランド力など収益につながるものも譲り受けていますよね。
それを「のれん」として勘定します。
なので差額をのれん勘定にします。
借方 | 貸方 | ||
建物
土地 のれん |
10,000,000
22,000,000 3,000,000 |
小切手
借入金
|
30,000,000
5,000,000
|
のれんの償却
基本は、残存価格はゼロとした定額法によって償却します。
のれん勘定は20年以内に償却します。
たとえば、先ほどの3,000,000円ののれんを10年で償却する場合、1年あたりの仕訳は
3,000,000÷10で300,000となり、
借方 | 貸方 | ||
のれん償却 | 300,000 | のれん | 300,000 |
と仕訳します。
・ソフトウェアの仕訳と償却方法
ソフトウェアの仕訳
ソフトウェアも将来収益が認められたり、費用が減ったりするので、無形固定資産として計上できます。
ソフトウェアを手に入れたときの仕訳です。
制作費用を払っていてもまだソフトウェアが制作途中の時、
借方 | 貸方 | ||
ソフトウェア仮勘定 | ×××× | 当座預金や現金など | ×××× |
と表すことができます。
そして完成したら
借方 | 貸方 | ||
ソフトウェア | ×××× | ソフトウェア仮勘定 | ×××× |
で仕訳完成です!
ソフトウェアの償却
ソフトウェアも償却を行いますが、通常5年以内と言われています。
ちなみにソフトウェアは使用可能期間が使っている間に変わりやすいもの。
その場合は、つねに原価償却額を見直します。
見直し方
当期の減価償却額
=当期首の償却されていない残高×当期の期間÷変更前の残存耐用年数(使用可能期間)
翌期の原価償却額
=翌期首の償却されていない残高×翌期の期間÷変更後の残存耐用年数(使用可能期間)
となります。
減価償却のときは
借方 | 貸方 | ||
ソフトウェア償却 | ×××× | ソフトウェア | ×××× |
と表すことができますよ。