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1、まずは資本金から押さえよう。
・そもそも資本金って?
会社は運営するためには、お金が必要です。
そのお金の大体は、自分たちで株を発行してお金を集めます。
ちなみに株を新しく発行したいときには、株主総会で決められてから発行します。
株を発行して手に入れた金額は、すべてを資本金とします。
もちろん、例外もあります。それはこれから説明しますね。
・資本金にまつわるルールと資本準備金
資本金は会社の経営基盤。資本金が大きければ、その会社は大きくて安定していると印象を持たれることがあります。
一方で、資本金が大きくなることのデメリットもあります。
・税金が多くとられる。
・何か支出があった時の対応ができない。
です。
そこで会社法では、こんなルールがあるんです。
株式の発行した金額の一部を資本金にいれ、残りを資本準備金に入れることができます。
残りのお金は資本準備金に入れましょう!
こんな問題がありますよ!
問題
増資により株式100株を、1株2,000円で発行し、全額の引き受けを得て、払込金を当座預金に入れた。
なお、会社法の規定の最低額を資本金とした。
まず、100×2,000で、200,000円分の金額を出します。
当座預金に入っているので、
借方 | 貸方 | ||
当座預金 | 200,000 |
そして,ここから!
なお、会社法の規定の最低額を資本金とした。
と書いているので、
資本金の最低額「2分の1」を資本金に入れ、残りを資本準備金にします!
なので、
借方 | 貸方 | ||
当座預金
|
200,000
|
資本金
資本準備金 |
100,000
100,000 |
と、表せますよ!
・資本剰余金はいつ出てくる?
資本剰余金は純資産から資本金や資本準備金を差し引いたものです。
とくに新株発行、資本の修正などの資本の取引から出てきたものです。
ただし、ここにもルールがあるんです。
この資本剰余金の配当する場合、資本準備金と利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまで資本準備金として積み立てなければなりません。
そのときは配当金額の10分の1になります。
2,利益準備金と利益剰余金の違いを確認しよう。
・利益剰余金の仕訳の仕方は?
利益剰余金は会社がもうけてきた利益を積み立てたものです。
この利益剰余金を取り崩して、株主に配当します。
よく使われる勘定科目は「繰越利益剰余金」。
この利益剰余金150,000を使って株主配当金にするときは、
借方 | 貸方 | ||
繰越利益剰余金 | 150,000 | 未払配当金 | 150,000 |
とします!
・利益準備金と、積み立てのルールとは?
儲かった利益をすべて配当してしまうと、会社の財務基盤が不安定になってしまいます。
そこで会社法で、利益剰余金から一部を積み立てなければなりません。
その積み立てが利益準備金です。
なので株主配当するときは、株主配当金×10分の1を資本準備金にあてます!
たとえば、
問題
5月の株主総会で、繰越利益剰余金4,000,000について次の決議がなされた。
利益準備金:会社法で規定されている額
修繕積立金:200,000
別途積立金:800,000
株主配当金:2,200,000
なお3月決算日は
資本金:20,000,000
資本準備金:2,300,000
利益準備金:2,500,000
だった。
となったとき、
まず
株主配当金:2,200,000の10分の1は220,000①となりますね。
もうひとつの方法、資本金の4分の1ー(資本準備金+利益準備金)は
資本金:20,000,000の4分の1は5,000,000
資本準備金+利益準備金は2,300,000+2,500,000で4,800,000。
5,000,000-4,800,000=200,000②
こんかいは②の方が小さいので利益準備金は200,000円になります。
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