期末に損益計算書を作りますが、どの項目が損益計算書に入るかがわかると、時間短縮になりますよ。
貸借対照表に記入する項目がわかると、そちらも楽しいですよ!
そちらについてはこちらからどうぞ。
【簿記2級】貸借対照表の項目にはどれを入れればいいの?【財務諸表】
1,損益計算書とは?
2、営業損益計算の区分に入るもの
3,経常損益計算の区分に入るもの
4、純損益計算の区分
1,損益計算書とは?
会計期間に発生した収益、費用、その差額の当期純利益(または純損失)を記入します。
それぞれの区分に分類して、段階的に利益を示しています。
2、営業損益計算の区分に入るもの
ここには、企業の営業活動から出てくる費用と収益を記入します。
営業損益に入るもの
①売上高
営業活動から得られた収益のことです。
②売上原価
売り上げた商品と仕入原価や製造原価のことです。
③売上総利益
売上高-売上原価で出てきた利益のことです。
④販売費および一般管理費
企業の販売活動や一般管理活動に関する発生した費用をいいます。
例えば、
・給料
・広告宣伝費
・発送費
・旅費交通費
・通信費
・水道光熱費
・減価償却費
・営業債権に関する貸倒引当金繰入、貸倒損失
などが入ります。
⑤営業利益
営業利益は企業の主たる営業活動によって生み出された利益です。
3,経常損益計算の区分に入るもの
経常利益とは、企業の営業活動ではない利益のことです。
経常損益にはいるもの
①営業外収益
経常的な収益のうち、営業活動以外の活動(投資活動・財務活動など)から生じるものを言います。
たとえば、
・受取利息
・有価証券利息
・受取配当金
・有価証券売却益
・仕入割引
などがあてはまります。
②営業外費用
こちらは、経常的は費用のうち、営業活動以外の活動の費用が当てはまります。
たとえば、
・支払利息
・有価証券売却損
・売上割引
・営業外再建に関する貸倒引当金繰入、貸倒損失
などがあります。
③経常利益
営業利益から経常収益と経常費用の活動も含めて計算された利益のことです。
営業利益+営業外収益-営業外費用でわかります。
4、純損益計算の区分
ここでは、当期純利益を計算します。
経常利益から、特別利益を足して、特別損失を引きます。
最後に当期純利益から法人税、住民税及び事業税を引くと、当期純利益が出てきます!
当期純利益の求め方
税引前当期純利益=経常利益+特別利益-特別損失
当期純利益=税引前当期純利益-法人税、住民税および事業税
で出てきます。
マイナスになった場合は、当期純損失になります!(税引き前も同じ)
損益計算書の項目が空欄になっていて、自分で記入する問題もあります。
それぞれの区分にどんなものが入るか知っておくと、試験中悩まなくてすみますよ!