今回はその仕訳を紹介します。
1,合併・買収の会計処理は?
そのときにはパーチェス法という方法を使います!
2,事業譲受
ほかの会社の事業を譲り受けたりお金などを払って買収したりした場合のやり方です。
①買収した企業の資産・負債を時価で受け入れます。
②支払った金額と①の差額を「のれん」で計上します。
支払った金額>① なら、「のれん」
支払った金額<① なら、「負ののれん」
と書きます!
ということで、負ののれんは「特別利益」で計上します。
ひとつ具体例を紹介します。
問題
A社から事業の一部を譲り受けた。A社から譲り受けた資産は商品300,000、建物3,500,000、土地4,000,000、備品200,000だった。(引き受けた負債はない。)代金は8,200,000円を小切手で支払った。
このときの仕訳は、
借方 | 貸方 | ||
商品
建物 土地 備品 のれん |
300,000
3,500,000 4,000,000 200,000 200,000 |
当座預金
|
8,200,000
|
となります。差額は、「のれん」で計上します!
ちなみに、もし、小切手が7,800,000だったとき、
借方 | 貸方 | ||
商品
建物 土地 備品 |
300,000
3,500,000 4,000,000 200,000 |
当座預金
負ののれん
|
7,800,000
200,000
|
と、「負ののれん」を計上します!
3,吸収合併
A社がB社を吸収合併をする場合、吸収されるB社はなくなってしまいます。
仕訳は事業譲受とあまり変わりません。
①資産・負債を時価で計上します。
②資本も同じように計上します。(このとき、資本金と資本準備金に分ける場合があります!)
③差額をのれん計上します。
このとき、資本は「株式を交付した」と問題に出ることがあります。そのときは、株の単価×枚数で金額を出してくださいね。