簿記

【簿記2級】合併と買収の仕訳とは?

簿記 イラスト
この間、ニュースで合併話を聞いたよ!
まあ
あずぽん
合併や買収のときにも、会計処理がなされます!

今回はその仕訳を紹介します。

 

この記事のテーマ

1,合併・買収の会計処理は?

2,事業譲受

3,吸収合併

1,合併・買収の会計処理は?

あずぽん
合併や買収の取引は、簿記上「企業結合」と呼ばれる取引です。

そのときにはパーチェス法という方法を使います!

パーチェス法って初めて聞いた!どんな方法?
まあ
あずぽん
いろいろな方法があるようですが、今日は事業譲受と吸収合併の方法を紹介します!

 

2,事業譲受

ほかの会社の事業を譲り受けたりお金などを払って買収したりした場合のやり方です。

①買収した企業の資産・負債を時価で受け入れます。

②支払った金額と①の差額を「のれん」で計上します。

支払った金額>① なら、「のれん」

支払った金額<① なら、「負ののれん」

と書きます!

「負ののれん」が出る場合ってあるの??
まあ
あずぽん
あります!もらう資産より金額が小さいと「ん?訳あり?」と思われますが、一応「お得!」ですよね。

ということで、負ののれんは「特別利益」で計上します。

ひとつ具体例を紹介します。

問題

A社から事業の一部を譲り受けた。A社から譲り受けた資産は商品300,000、建物3,500,000、土地4,000,000、備品200,000だった。(引き受けた負債はない。)代金は8,200,000円を小切手で支払った。

このときの仕訳は、

借方 貸方
商品

建物

土地

備品

のれん

300,000

3,500,000

4,000,000

200,000

200,000

当座預金

 

8,200,000

 

となります。差額は、「のれん」で計上します!

ちなみに、もし、小切手が7,800,000だったとき、

借方 貸方
商品

建物

土地

備品

300,000

3,500,000

4,000,000

200,000

当座預金

負ののれん

 

7,800,000

200,000

 

と、「負ののれん」を計上します!

 

 

3,吸収合併

A社がB社を吸収合併をする場合、吸収されるB社はなくなってしまいます。

えー!B社の株を持っていたのに!ただの紙切れになっちゃうよ!
まあ
あずぽん
大丈夫!その場合は、A社の株式をかわりに交付することになります!

仕訳は事業譲受とあまり変わりません。

①資産・負債を時価で計上します。

②資本も同じように計上します。(このとき、資本金と資本準備金に分ける場合があります!)

③差額をのれん計上します。

このとき、資本は「株式を交付した」と問題に出ることがあります。そのときは、株の単価×枚数で金額を出してくださいね。

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